米国のバイデン大統領一家の愛犬「コマンダー」がホワイトハウスなどで大統領警護隊(シークレットサービス)隊員にかみついた事案が少なくとも24件に上っていたことが、CNNが情報公開法に基づき入手した同隊の文書で明らかになりました。
この数字には、シークレットサービス以外のホワイトハウス職員などが関係する事案は含まれていません。しかしホワイトハウスの運営を支える何百人もの職員にとって、コマンダーが深刻な職場問題となっていた状況が見てとれます。
「コマンダーがいる時の作戦戦術を調整するという課題が浮上しています。どうか十分な余地を与えてください」。シークレットサービス大統領警護部門の担当官は2023年6月の電子メールでそう促し、「私たち自身の身の安全を確保するために創意工夫を」と隊員に呼びかけていました。